※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・口座開設を推奨または否定するものではありません。投資には元本割れ等のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。情報は2026年7月時点のものです。
【この記事の結論】
- 暴落は長期投資をしていれば何度か経験するもの。リーマンショックでは高値から約6割下落し、回復まで約4年かかった
- 暴落時の対応は「続ける・止める・売る」の3つに分かれる。過去の検証では、積立を続けた人が最も資産を回復・成長させた
- 売って損失を確定すると、その後の回復にほとんど乗れない。狼狽売りを避ける仕組み(生活防衛資金・自動積立)が大切
投資・お金の勉強をどこから始めるか迷っている方はこちら →投資初心者ロードマップ|マネー塾でまず読むべき記事
長期で投資を続けていれば、株価の暴落は避けて通れません。リーマンショック、コロナショック——数年に一度は、資産が大きく目減りする局面がやってきます。そのとき投資家の対応は、大きく「積立を続ける」「積立を止める」「売ってしまう」の3つに分かれます。この記事では、過去の暴落データをもとに、この3つの選択がその後の資産にどれだけ差を生んだのかを検証します。
mochi
暴落のときにどう動くかで、その後の結果は大きく変わるんだ。mochi自身も下げ相場を何度か経験したけど、売らずに続けたのが今につながっているよ。
この記事を読めば、暴落時に「続ける・止める・売る」でどれだけ差がつくかが実データのイメージで分かり、いざ暴落が来たときに慌てて売ってしまう失敗を避けやすくなります。
暴落は、長期投資では何度も起きる「通過点」
まず前提として、暴落は特別な異常事態ではなく、長期投資をしていれば何度も通る「通過点」です。過去のS&P500を振り返っても、おおむね7〜10年に一度は大きな下落が起きています。
- 2000年 ITバブル崩壊:高値から約50%下落
- 2008年 リーマンショック:高値から約57%下落、回復まで約4年
- 2020年 コロナショック:約1か月で約34%下落、その後は比較的早く回復
下落率も回復までの期間もその時々で異なりますが、「いつか下げ相場は来る」という点は共通しています。だからこそ、暴落が来ること自体に驚くのではなく、「来たときにどう動くか」をあらかじめ決めておくことが大切です。オルカンの暴落耐性についてはオルカンを徹底解説した記事でも触れています。
暴落時、投資家は「続ける・止める・売る」の3つに分かれる
資産が大きく減っていく局面で、積立投資をしている人の行動は、だいたい次の3つに分かれます。
- 続ける人:暴落中も淡々と積立を継続する。価格が下がったぶん、同じ金額で多くの口数を買える
- 止める人:不安になって新規の積立をストップする。ただし、すでに持っている分は売らずに保有し続ける
- 売る人:これ以上の下落が怖くなり、保有している分も売却して現金化する。その時点で損失が確定する
どれが良い・悪いという話ではなく、暴落の恐怖の中では、止めたり売ったりしたくなるのは自然な心理です。ただ、この3つの選択が、その後の資産にどれだけの差を生むのか——次に過去のデータで見てみます。
リーマンショックで検証|3パターンの資産の差
リーマンショックを挟む2003年〜2013年の約10年間、毎月5万円を積み立てていたと仮定して、「続けた人・止めた人・売った人」の資産がどう推移したかを示したのが下のグラフです。
※イメージ図。下落率(高値から約57%)・底(2009年3月)・回復時期(2013年ごろ)は実際のリーマンショック(S&P500配当込み・円換算)に基づく。金額は毎月5万円積立を想定した概算で、実際の運用成果を保証するものではありません。
暴落(2009年の底)では、3パターンとも資産が大きく落ち込みます。差がつくのはその後です。積立を続けた人は、安くなった局面でも買い増しを続けたことで、回復時に評価額が大きく伸び、元本660万円を上回る約891万円に達しました。止めた人は、それまでの積立分は保有し続けたものの、安値で買い増すチャンスを逃したぶん回復が鈍く、約499万円にとどまりました。売った人は、底値圏で現金化して損失を確定させたため、その後の回復にまったく乗れず、約208万円のまま——元本すら下回った状態で固定されてしまいました。
実際に野村證券が公表しているリーマンショック前後のシミュレーションでも、積立を継続した場合の方が、停止した場合よりも評価額がプラスに転じる時期が約10ヶ月早かったと報告されています。暴落を「安く買えるチャンス」として続けられるかどうかが、その後の差につながっていることが分かります。
なぜ「続けた人」が報われやすいのか
暴落時に積立を続けた人が報われやすいのには、はっきりした理由があります。
積立投資は、毎月一定額を買い付けます。価格が下がっているときは、同じ5万円でもより多くの口数を買えます。つまり暴落は、続けている人にとっては「安売りセール」の局面でもあるのです。ここで買い増した口数が、相場が回復したときに大きく効いてきます。逆に、売ってしまうと、その安く買うチャンスを逃すだけでなく、下がった価格で損失を確定させてしまいます。回復の波が来ても、すでに売ってしまった人はその恩恵を受けられません。市場に居続けることの大切さは「稲妻が輝く瞬間」を解説した記事でも詳しく触れています。
もちろん、これは「暴落すれば毎回回復する」と保証するものではありません。あくまで過去の傾向であり、将来も同じとは限りません。ただ、世界経済が長期的に成長を続けるという前提に立つなら、暴落を乗り越えて積立を続けることには合理性があります。この考え方は長期投資が続けられる理由をまとめた記事で掘り下げています。
mochiも下げ相場で売らなかった
mochi自身も、2015年ごろから世界株のインデックス投資を続けるなかで、何度か下げ相場を経験してきました。資産が目に見えて減っていくのは、正直なところ気持ちのいいものではありません。それでも売らずに積立を続けてこられたのは、「短期の値動きで一喜一憂しない」と最初に決めていたからです。
若い頃にFXで、価格の上下に振り回されて失敗した経験があります(この話は長期投資の記事に書きました)。その反省から、インデックス投資では「下げても淡々とホールドする」と決めていました。結果的に、その握力が今の資産につながっています。暴落のときに一番大事なのは、投資テクニックよりも「売らずに続けられる仕組みと心構え」だと実感しています。
暴落で狼狽売りしないための3つの備え
「続けた方がいい」と頭で分かっていても、いざ暴落が来ると、恐怖から売りたくなります。狼狽売りを避けるには、あらかじめ仕組みで備えておくのが有効です。
- 生活防衛資金を確保しておく:当面の生活費を現金で持っておけば、暴落時に慌てて投資分を取り崩す必要がなくなる。心の余裕にもつながる
- 積立を自動化する:毎月自動で積立が実行される設定にしておけば、暴落時に「今月は止めようか」と迷う場面自体がなくなる
- 暴落時ほど口座を見すぎない:資産が減る様子を毎日見ていると不安が増す。長期投資と割り切って、暴落時こそ距離を置くのも一つの方法
暴落は誰にとっても怖いものです。だからこそ、感情で判断せずに済むよう、あらかじめ「続けられる仕組み」を作っておくことが、結果的に自分を守ってくれます。これから新NISAを始める方は、新NISAの始め方とあわせて、自動積立の設定もしておくと安心です。
よくある質問
Q. 暴落しそうだと感じたら、いったん売って下がったら買い戻すのはダメですか?
理論上はうまくいけば得ですが、実際には「いつ売っていつ買い戻すか」を当て続けるのは、プロでも極めて困難です。売ったあとに反発して買い戻せなくなる、というのはよくある失敗です。タイミングを狙うより、淡々と積立を続ける方が、長期では報われやすいと考えられています。
Q. 暴落で積立を「止める」のと「売る」のは、そんなに違いますか?
大きく違います。積立を止めても、すでに持っている分を保有し続ければ、回復の波には乗れます。一方、売ってしまうと、その時点で損失が確定し、回復の恩恵を一切受けられません。グラフでも、止めた人と売った人の差は大きく出ています。
Q. 暴落が怖いのですが、どうすれば続けられますか?
生活防衛資金を確保し、積立を自動化したうえで、暴落時は口座を見すぎないことが有効です。「暴落は長期投資でいつか訪れる通過点で、安く買えるチャンスでもある」と事前に理解しておくと、いざというときに落ち着いて対応しやすくなります。
まとめ:暴落で差がつくのは「続けられるか」
- 暴落は長期投資では何度も起きる通過点。リーマンショックでは高値から約6割下落し、回復まで約4年かかった
- 暴落時の対応は「続ける・止める・売る」に分かれ、過去の検証では続けた人が最も資産を回復・成長させた
- 売って損失を確定すると、その後の回復にほとんど乗れない
- 続けた人が報われやすいのは、暴落時に安く多くの口数を買えるから
- 狼狽売りを避けるには、生活防衛資金・自動積立・見すぎないことの3つの備えが有効
暴落そのものを避けることはできません。差がつくのは、暴落が来たときに「続けられるかどうか」です。過去のデータは、慌てて売らずに淡々と続けた人が報われやすかったことを示しています。将来を保証するものではありませんが、暴落を「通過点」と捉えて備えておくことが、長期投資を続けるうえでの大きな支えになります。
mochi
暴落は怖いけど、続けられる仕組みさえ作っておけば大丈夫。焦って売らないことが、長期では一番の武器になるよ。
この記事を書いた人
mochi|大学時代にお金・投資に興味を持ち、ポイ活やFXで挫折。結婚を機に「本気で将来のお金と向き合おう」と一念発起し、変額保険を通じて投資信託と出会う。その後ネット証券で低コストのインデックスファンドと出会い、旧NISAを活用した本格的な長期投資をスタート。現在は新NISAも活用しながら、コツコツ資産形成中。「若い頃の自分に教えてあげたかった」という思いから、初心者にもわかりやすいお金・投資の情報を発信中。
※本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。



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